ひとり親でお金がないときに使える制度・相談先|児童扶養手当・母子父子寡婦福祉資金【2026年7月】
ひとり親(母子・父子家庭)でお金がないとき、児童扶養手当や母子父子寡婦福祉資金貸付、住居確保給付金、就労支援など使える制度があります。危険な借入に頼らない方法を解説します。

ひとり親家庭で生活費や教育費に困ったとき、危険なヤミ金や現金化の前に、ひとり親向けの公的制度を確認しましょう。
使える制度・支援
- 児童扶養手当:ひとり親家庭等に支給される手当(所得により支給額が変わる)。窓口は市区町村。
- 母子父子寡婦福祉資金貸付:生活資金・修学資金・就学支度資金など、低利・無利子の公的貸付。窓口は都道府県・市。
- 住居確保給付金:家賃の支払いが困難なときの給付(家賃が払えないとき参照)。
- 就労支援・自立支援:ひとり親の就労・資格取得を支援する給付金制度もあります。
制度の対象・金額は自治体・所得により異なります。ひとり親の支援は種類が多いため、まず市区町村のひとり親支援窓口や自立相談支援機関に相談し、使える制度をまとめて確認するのが近道です。
共通の相談先・使える制度
- まず相談:お住まいの自立相談支援機関(家計・生活の総合窓口)/消費者ホットライン「188」
- 公的な貸付・給付:急にお金が必要なとき国・自治体から借りる・もらう方法
- 今すぐ必要なとき:まず確認したいこと/借金で苦しいとき:債務整理とは
※現金化・ヤミ金・個人間融資は違法・規約違反のリスクが高く、避けるべきです。
ひとり親がまずやるべき3ステップ
- ステップ1:支出の緊急度を仕分ける。家賃・光熱費・食費・子どもの学校関係費を最優先に確保し、滞納しそうな支払いは止まる前に支払先へ相談します(家賃が払えないとき参照)。事前に相談するかどうかで、分割・猶予など取れる選択肢が大きく変わります。
- ステップ2:受けられる支援を棚卸しする。児童扶養手当の認定状況、就学援助(学用品費・給食費等の援助)、ひとり親家庭向けの医療費助成など、申請しないと受けられない制度が漏れていないか確認します。対象・金額は自治体・年度により異なるため公式窓口で確認を。
- ステップ3:ひとり親支援窓口に相談する。市区町村のひとり親支援窓口・自立相談支援機関に家計の状況を伝えると、手当・貸付・就労支援をまとめて案内してもらえます。窓口に行く時間がなければ、電話での相談から始めても構いません。
ポイントは、「借りる」より先に「もらえる支援・減らせる支出」を確認することです。ひとり親向けの支援は手当・助成・減免など返さなくてよいものが多く、申請漏れを埋めるだけで家計が改善する場合があります。手当の多くは請求した月の翌月分などから支給が始まる仕組みのため、手続きが遅れるほど受け取れたはずのお金を逃すことになります。
状況別の対処法
- 毎月の生活費が足りない:家計簿アプリなどで支出を見える化したうえで、手当・助成の申請漏れの確認と固定費の見直しを先に行い、どうしても不足する場合に母子父子寡婦福祉資金などの公的貸付を検討します(公的な貸付・給付参照)。
- 入学・進学など教育費がまとまって必要:母子父子寡婦福祉資金の修学資金・就学支度資金や、自治体の就学援助を早めに確認します。申請時期が決まっている制度もあるため前倒しの確認が大切です。
- 養育費が支払われない:取り決めがあるのに支払われない場合、法テラスや自治体の養育費相談で、請求や強制執行の手続きについて無料・低額で相談できます。公正証書や調停調書があると手続きを進めやすくなります。
- 仕事を変えたい・収入を増やしたい:ひとり親向けの職業訓練・資格取得を支援する給付制度があります。ハローワークと市区町村の窓口で並行して確認しましょう。訓練期間中の保育の相談ができる場合もあります。
- 借金の返済で生活が回らない:支援制度の利用と並行して債務整理の検討を。
ひとり親が狙われやすい危険な手口
- 「母子家庭OK・審査なし・即日」の広告:正規の貸金業者は必ず審査をします。こうした文言はヤミ金の典型的なサインです。
- SNSの個人間融資:「ひとり親を応援したい」など親切を装う貸し手にも注意してください。法外な利息や個人情報悪用の被害につながります。
- 「手当が入るまでのつなぎ」をうたう貸付:手当や給付の入金予定を狙って高利で貸し付ける手口があります。つなぎ資金が必要なときこそ、公的貸付や窓口相談を利用してください。
- 内職・副業詐欺:登録料や教材費を先に払わせる「在宅で高収入」の勧誘は、時間の取りにくいひとり親を狙う典型的な手口です。
すでに危険な貸し手から借りてしまった場合も、あきらめないでください。ヤミ金の取り立てには法的に対抗でき、弁護士・司法書士や警察への相談で解決した例が多くあります。子どもの生活を守るためにも、早めの相談が大切です。取り立てを恐れて「新たに借りて返す」悪循環に入る前に止まることが重要です。
不審な勧誘・契約トラブルは消費者ホットライン「188」、しつこい取り立てや脅しは警察相談専用電話「#9110」へ。子育てで窓口に行く時間が取れない場合も、電話相談から始められます。
よくある質問
Q. 働いていても児童扶養手当は受けられますか?
A. 児童扶養手当は所得に応じて支給の有無・額が決まる制度で、働いていること自体で対象外にはなりません。所得の計算には養育費の扱いなど独自のルールがあり、基準も年度により変わるため、市区町村で確認してください。
Q. 実家に住んでいると支援は受けられませんか?
A. 同居家族の所得が判定に影響する制度があります。自分のケースで何が使えるかは、ひとり親支援窓口で確認するのが確実です。
Q. 離婚前(別居中)でも相談できますか?
A. できます。離婚前でも自立相談支援機関や法テラスに相談でき、離婚後に使える制度の見通しも含めて案内してもらえます。生活の見通しを立ててから決断するためにも、早めの相談が役立ちます。
Q. 窓口に何度も行けません。1回で済ませるコツはありますか?
A. 事前の電話確認と書類の持参がいちばんの近道です。最初の電話で「ひとり親で家計の相談をしたい。1回の来所でどこまで進められるか」と率直に聞いてしまって構いません。
Q. 子どもに家計の苦しさをどこまで話すべきですか?
A. 決まった正解はありませんが、年齢に応じて「今は節約する時期」と共有しておくと、子ども自身の不安が減ることもあります。ひとりで抱えるのがつらいときは、ひとり親支援窓口に気持ちの面も含めて相談できます。
忙しくても相談を進めるための準備
仕事と子育てで窓口に行く時間を作りにくいひとり親こそ、少ない回数で相談を終わらせる準備が役立ちます。
- 事前に電話で確認する:必要書類・受付時間・所要時間を先に聞いておくと、二度手間を防げます。子ども連れで行けるかどうかも、このときに確認できます。
- 1枚のメモにまとめる:世帯の収入(就労収入・手当・養育費)、毎月の支出、滞納しそうな支払い、聞きたいことを書き出しておくと、短い時間でも要点が伝わります。
- 書類は一つの袋にまとめる:手当の通知書、給与明細、通帳、学校からの集金案内などをひとまとめにしておくと、複数の窓口を回るときにもそのまま使い回せます。
- 相談した結果を記録する:「いつ・どの窓口で・何を言われたか」を残しておくと、次の相談や再申請のときに一から説明せずに済みます。
準備といっても完璧である必要はありません。書類がそろわないことを理由に相談を先延ばしにするより、手元にあるものだけ持って早く動くほうが、結果的に選択肢を多く残せます。
まとめ
ひとり親でお金がないときは、児童扶養手当・母子父子寡婦福祉資金・住居確保給付金・就労支援など、頼れる制度が複数あります。危険な借入は避け、市区町村の窓口に相談しましょう。
この記事の執筆者
マネーガイドジャーナル編集部
金融関連情報サイトの運営実績を多数持つ編集チーム。株式・不動産・FXなど幅広い金融資産の運用経験と、外資系ITコンサルティングファームで金融機関の案件に従事した実務経験をもとに、公式サイト・公的機関の一次情報を確認しながら記事を制作しています。
- 掲載情報は公式サイト・政府広報・金融庁等の一次情報を確認し、確認日を明記します
- 確認できない情報は「確認できず」と正直に記載し、憶測で断定しません
- 特定サービスの利用をあおらず、リスクと公的な相談先を必ず併記します


