保育料・給食費が払えないときの相談先と支援制度
保育料・給食費が払えないときは、市区町村の子育て支援課や学校が相談先です。保育料の減免、就学援助制度、児童扶養手当など使える支援制度をまとめました。

保育料や、学校・園の給食費が払えない。子どもに関わるお金の悩みは、「払えないと子どもに影響が出るのではないか」という不安が重なる分、一人で抱え込みやすいものです。しかし、保育料や給食費には減免や援助の制度が用意されており、相談すれば選択肢が見つかることがほとんどです。この記事では、払えないときの相談先と、知っておきたい支援制度を整理します。制度の内容は市区町村によって異なるため、最終的にはお住まいの自治体の窓口で確認してください。
まず知ってほしいこと:相談は「催促される場」ではなく制度の入口
保育料や給食費の未払いは、保護者と自治体・学校との間のお金の問題であり、子どもが保育や給食からすぐに排除されるという性質のものではありません。「払えないことが知られたら子どもが肩身の狭い思いをするのでは」と相談をためらう必要はありません。むしろ、滞納が長引く前に相談したほうが、減免や分納などの選択肢を使いやすくなります。
また、支払いが難しい背景に収入の減少や離婚、病気などの事情がある場合、その事情に応じた別の支援制度につながれる可能性もあります。窓口への相談は、単なる支払いの話し合いではなく、世帯として使える制度を知る入口だと考えてください。
保育料が払えないときの相談先と制度
相談先は市区町村の子育て支援課
認可保育所や認定こども園の保育料は市区町村が決めており、滞納時の対応や減免の窓口も市区町村です。まずは、お住まいの市区町村の子育て支援課(保育課など、自治体により名称は異なります)に相談しましょう。電話で「保育料の支払いが難しいので相談したい」と伝えれば、必要な手続きや持ち物を案内してもらえます。
幼児教育・保育の無償化の対象かを確認する
3歳児クラスから5歳児クラスの子どもについては、認可保育所・幼稚園・認定こども園などの利用料が幼児教育・保育の無償化の対象となっています。0〜2歳児クラスについては、住民税非課税世帯が無償化の対象とされています。ご自身の世帯がどう扱われているか、本来対象なのに負担が生じている状態になっていないか、確認してみてください。なお、無償化の対象であっても、給食のおかず代などの副食費や行事費といった実費部分は、原則として保護者の負担となります(副食費にも免除の仕組みがあり、対象条件は自治体・施設で確認できます)。
保育料の減免・算定の見直し
認可保育所の保育料は、世帯の住民税額などに応じて市区町村が決定します。そのため、失業や休業などで収入が大きく下がった場合には、減免や算定の見直しを申請できる場合があります。制度の有無や条件は自治体によって異なりますが、「収入が急に減って払えない」という事情は、まさに窓口に相談すべきケースです。また、離婚や死別などで世帯の構成が変わった場合も保育料の算定に影響することがあるため、変化があったときは必ず窓口に伝えましょう。
認可外保育施設などを利用している場合
認可外保育施設や一時預かりなどを利用している場合も、無償化の対象となる仕組みが設けられています(保育の必要性の認定など一定の条件があります)。対象になるか、上限額がどうなるかは利用の形態によって異なるため、施設と市区町村の窓口の両方に確認してみてください。認可保育所への転園を含めて負担を下げる方法がないか、子育て支援課に相談するのも一つの方法です。
給食費が払えないときの相談先と制度
小中学生なら就学援助制度を確認する
小中学生の子どもがいる家庭で経済的に苦しい場合は、就学援助制度が使えないかを確認しましょう。就学援助は、学校給食費のほか、学用品費や修学旅行費などの一部を市区町村が援助する制度で、生活保護を受けている世帯だけでなく、それに準ずる程度に生活が苦しいと認められた世帯も対象になります。認定の基準や援助される費目・金額は市区町村ごとに異なります。申請は学校または教育委員会を通じて行うのが一般的で、年度の途中でも申請できる場合があります。援助費の支給方法や時期も自治体によって異なり、給食費については学校へ直接支払われる方式をとる地域もあります。「うちは対象にならないだろう」と思い込まず、まずは基準を確認してみることが大切です。詳しくは、通っている学校か市区町村の教育委員会に確認してください。
学校・園にも早めに事情を伝える
給食費の支払いが難しいときは、学校や園の事務室・担任にも早めに伝えておきましょう。学校は就学援助の申請窓口になっていることが多く、納付方法の相談に応じてもらえる場合もあります。伝えにくいと感じるかもしれませんが、学校側にとっても、事情が分かっていれば適切な制度につなぎやすくなります。
あわせて確認したい支援制度
保育料・給食費が払えない状態は、家計全体が苦しくなっているサインでもあります。次のような制度が使えないか、併せて確認してみてください。
- 児童手当:子どもを養育している世帯に支給される手当です。支給の要件や手続きは市区町村の窓口で確認できます。
- 児童扶養手当:ひとり親家庭などを対象とした手当で、所得に応じて支給されます。窓口は市区町村です。
- 生活困窮者自立支援制度:市区町村の自立相談支援機関で、家計改善支援や就労支援などを無料で受けられます。滞納の整理を含めた家計全体の立て直しを一緒に考えてもらえます。
- 生活福祉資金貸付制度:社会福祉協議会が窓口の公的な貸付制度です。教育支援資金など、子どもの教育に関わる資金の貸付もあります。
- ひとり親家庭向けの貸付・支援:母子父子寡婦福祉資金貸付など、ひとり親家庭向けの制度が別途用意されています。
どれに当てはまるか分からなくても問題ありません。子育て支援課や自立相談支援機関に「保育料と給食費が払えない」と伝えれば、状況に応じた制度を案内してもらえます。
相談の進め方と準備しておくとよいもの
- 滞納している金額と期間を、納付書や通知書で確認する
- 世帯の収入状況が分かるもの(給与明細、離職票、課税証明書など)を用意する
- 市区町村の子育て支援課に連絡し、減免・分納・就学援助などの制度を確認する
- 家計全体が苦しい場合は、生活困窮者自立支援の相談窓口にもつないでもらう
書類がそろっていなくても相談は始められます。「何を持っていけばよいか」から窓口に聞いて構いません。大切なのは、完璧に準備することではなく、早く相談を始めることです。
避けたいのは、保育料や給食費を払うためにクレジットカードのキャッシングや消費者金融の借入でしのぐことです。毎月発生する支払いを借金で埋めると、翌月以降も同じ不足が続き、利息の分だけ家計が苦しくなっていきます。継続的な支払いが難しいときは、借入ではなく、減免・援助制度の利用と家計の見直しで対応するのが原則です。
まとめ:子どものためにも、早めの相談がいちばんの対策
保育料・給食費が払えないときは、市区町村の子育て支援課と、学校・園が最初の相談先です。保育料の減免や無償化の扱いの確認、就学援助制度、児童扶養手当、生活困窮者自立支援制度など、状況に応じて使える仕組みは複数あります。滞納が積み重なってからよりも、払えないと分かった時点で相談するほうが選択肢は多くなります。子どもに関わるお金の悩みは深刻に感じられますが、支援制度は困ったときに使うために用意されているものです。ためらわずに、窓口の扉をたたいてください。
この記事の執筆者
マネーガイドジャーナル編集部
金融関連情報サイトの運営実績を多数持つ編集チーム。株式・不動産・FXなど幅広い金融資産の運用経験と、外資系ITコンサルティングファームで金融機関の案件に従事した実務経験をもとに、公式サイト・公的機関の一次情報を確認しながら記事を制作しています。
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