紹介屋・整理屋・買取屋にご用心|債務整理を装う悪質業者の手口と相談先【2026年7月】
多重債務者を狙う「紹介屋」「整理屋」「買取屋」は、融資や債務整理を装って手数料をだまし取る悪質業者です。金融庁・日弁連の情報をもとに手口と相談先を解説します。

【重要】注意喚起
本記事は注意喚起です。
借金や債務整理で困っている人を狙う悪質業者に「紹介屋」「整理屋」「買取屋」があります。金融庁はこれらを注意喚起しています。
3つの手口
- 紹介屋:低金利融資を装って呼び込み、「うちでは貸せない」と他店を紹介し、そこで借りた金額の一部を紹介料としてだまし取る。
- 整理屋:「債務を整理・解決します」と広告し、「整理手付金」名目で現金を預かり、整理をせずだまし取る。
- 買取屋:融資の条件としてカードで商品を次々買わせ、定価以下で買い取る(=実質的な現金化・高利貸付)。
「債務整理」を装う非弁行為に注意
弁護士資格のない者が報酬目的で債務整理などの法律事務を扱うことは、弁護士法72条に抵触するおそれがあります(非弁行為)。日本弁護士連合会も、整理屋・紹介屋・非弁提携弁護士による被害を長く問題視してきました。債務整理は、正規の弁護士・司法書士や法テラスに相談してください。出典:法テラス
困ったとき・被害に遭ったときの相談先
- 消費者ホットライン「188」/警察相談専用電話「#9110」
- 金融庁 金融サービス利用者相談室:0570-016811
- 日本貸金業協会:0570-051-051/法テラス:0570-078374
- 合法・公的な選択肢:公的な貸付・給付/合法・正規の資金確保
勧誘の入口になりやすいパターン
紹介屋・整理屋・買取屋は、いきなり正体を明かして近づいてはきません。入口は次のような形をとることが多いとされています。
- 「多重債務でも借りられる」「おまとめで月々半分に」型の広告:チラシ・雑誌広告・ネット広告で低金利や一本化をうたい、問い合わせると「うちでは貸せないが良い所を紹介する」と展開する(紹介屋の典型)。
- 債務整理を検討し始めた人への接触:「国の救済制度で借金が減る」といった広告から、資格や実態のはっきりしない窓口に取り次がれる類型。手続きを実際に行うのが誰なのかが分からないまま話が進むのが特徴です。
- 「手付金・着手金を先に」:債務の整理や和解交渉を約束して現金を先に預かり、何もしない(整理屋の典型)。「成功報酬」と言いながら先払いを求める場合も同じです。
- 「融資の条件として買い物」:カードで商品を購入させて安く買い取る買取屋は、形式が売買でも実質は高利の貸付・現金化にあたるおそれがあります。
いずれも「審査に通らない」「取り立てから早く逃れたい」という切迫した心理につけ込む点が共通しています。急かされたときほど、一度立ち止まって第三者(消費生活センターや法テラス)に確認することが重要です。
「先にお金を要求してくる債務整理」「誰が手続きをするのか明かさない相談窓口」は、整理屋・非弁行為の典型的なサインです。
依頼・利用する前のチェックリスト
債務整理や借り換えの相談先を選ぶ前に、次の5点を確認してください。正規の専門家であれば、いずれも問題なく答えられる内容です。
- 手続きを行う本人が弁護士・司法書士か:氏名・所属(弁護士会・司法書士会)を確認し、名簿で実在を確かめられるか。「提携の先生がやる」など本人が出てこない話は要警戒です。
- 面談なしで契約を迫られないか:事情を聞かずに電話やメッセージだけで「すぐ契約を」と迫る相手は避けてください。
- 費用の内訳が書面で示されるか:金額・名目・支払時期が書面で明示されない依頼はしない。口頭の説明だけで支払いを求められたら断ってください。
- 融資をうたう相手なら登録業者か:貸金業は登録制です。金融庁の登録貸金業者検索でヒットしない業者からの「紹介」「融資」には応じない。
- 固定電話・実在の所在地があるか:連絡先が携帯電話番号だけ、所在地が確認できない窓口は避ける。
もしお金を払ってしまった・紹介されてしまったら
被害に気づいた時点で、次の順に対応してください。時間が経つほど相手と連絡が取れなくなり、対応の選択肢が狭まります。
- 追加の支払いをしない:「あと少し払えば解決する」と続けて要求するのが常套手段です。まず支払いを止めてください。
- 記録を保存する:広告・契約書・振込記録・やり取りの履歴をすべて残します。
- 窓口フロー:まず消費者ホットライン「188」へ。だまし取られた疑いがあれば警察相談専用電話「#9110」、業者関連は金融庁の相談窓口(0570-016811)・日本貸金業協会(0570-051-051)も利用できます。
- 返金・借入の扱いは専門家へ:支払ったお金を取り戻せるか、紹介先からの借入をどう扱うかは個別事情によります。法テラス(0570-078374)を通じて弁護士・司法書士に相談してください。本来の借金の悩みも、そこで正規の債務整理として相談できます。
よくある質問
紹介屋・整理屋・買取屋に関して、判断に迷いやすいポイントをまとめました。
Q1. 広告に「弁護士監修」と書いてあれば安全ですか?
それだけでは判断できません。「監修」は手続きを行うことを意味せず、重要なのは、あなたの手続きを実際に行う人が資格者本人かどうかです。担当者の氏名と所属会を確認し、本人と面談できない依頼は避けてください。
Q2. 紹介屋を通じて借りてしまったお金はどうなりますか?
借入自体の扱いは契約の実態や個別事情によって異なるため、一律には言えません。紹介料としてだまし取られた分の被害とあわせて、#9110・188に相談のうえ、弁護士・司法書士に対応を依頼してください。
Q3. 正規の債務整理はどこに相談すればよいですか?
法テラス(0570-078374)、各地の弁護士会・司法書士会の相談窓口が入口になります。収入が一定以下であれば法テラスの無料法律相談を利用できる場合もあります。あわせて、生活資金は公的な貸付・給付や合法・正規の資金確保で立て直すのが安全です。
Q4. 一度断ったのに、別の業者から次々に勧誘が来ます。
問い合わせの際に伝えた情報が共有されている可能性があります。以後は業者ごとに対応せず、すべて無視・ブロックで構いません。勧誘が続く場合は消費者ホットライン「188」に状況を伝え、脅すような連絡があれば警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
勧誘を受けたときの断り方・連絡の絶ち方
紹介屋・整理屋への対応は、「うまく断ろう」としないことが基本です。交渉の余地を見せるほど、相手は食い下がってきます。
- 理由を説明せずに断る:「検討します」「今回は結構です」といった曖昧な返事は、再勧誘の余地を残します。「必要ありません」とだけ伝えて、やり取りを終えてください。
- 事情を話さない:借金の額や困っている状況を話すほど、つけ込む材料を与えることになります。断ると決めたら、個人的な情報は一切追加しないことです。
- 連絡手段を絶つ:電話は着信拒否、メッセージはブロックで構いません。届いた広告や書面は、後の相談に備えて捨てずに保管しておきます。
- しつこい場合は窓口へ:繰り返しの勧誘や、断った後の威圧的な連絡は、188や#9110に相談してください。
「相手を怒らせたら何をされるか分からない」と不安になるかもしれませんが、そのための相談窓口です。ひとりで折り合いをつけようとしないことが、結果的にいちばん安全な対応になります。断った内容や日時をメモに残しておくと、後で相談するときに経緯を正確に伝えられます。
まとめ
紹介屋・整理屋・買取屋は、融資や債務整理を装って手数料をだまし取る悪質業者です。うまい話に乗らず、債務の悩みは法テラスや正規の専門家、公的相談窓口に相談してください。
この記事の執筆者
マネーガイドジャーナル編集部
金融関連情報サイトの運営実績を多数持つ編集チーム。株式・不動産・FXなど幅広い金融資産の運用経験と、外資系ITコンサルティングファームで金融機関の案件に従事した実務経験をもとに、公式サイト・公的機関の一次情報を確認しながら記事を制作しています。
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