自動車税が払えない…滞納するとどうなる?納税の猶予・分割の相談先【2026年7月】
自動車税(種別割)は毎年5月頃が納期で、払えないと延滞金や差押えのリスクがあります。滞納の流れと、徴収猶予・分割納付の相談先を、公的情報をもとに解説します。

自動車税(種別割)は毎年5月頃が納期で、まとまった額を一度に払う必要があります。払えないまま放置すると延滞金や差押えのリスクがありますが、早めに相談すれば猶予・分割に応じてもらえる可能性があります。
滞納するとどうなる
自動車税は地方税で、納期限を過ぎると督促状が送られ、放置すると延滞金の加算・財産の差押えに進むことがあります。車検時に納税証明が必要な場面もあり、滞納は生活に影響します。詳しくは税金が払えないとどうなるもご覧ください。
徴収猶予・分割納付の相談を
災害・病気・事業の休廃止・著しい損失などで一時に納付が難しい場合、申請により徴収猶予(分割・延滞金の軽減免除)が受けられる場合があります(地方税法15条)。要件・手続は自治体により異なります。払えないと分かったら、都道府県の自動車税事務所・県税事務所に早めに相談しましょう。
危険な現金化やヤミ金で払うのは避け、まず納税窓口や公的相談先へ。
お金に困ったときの相談先・使える制度
- まず相談:お住まいの自立相談支援機関(家計・生活の総合窓口)/消費者ホットライン「188」
- 公的な貸付・給付:急にお金が必要なとき国・自治体から借りる・もらう方法
- 合法・正規の手段:現金化・ヤミ金に頼らない資金確保5つの手段
- 借金で苦しいとき:債務整理とは(任意整理・個人再生・自己破産)/法テラス
※クレジットカード現金化・ヤミ金・個人間融資・裏融資スキームは違法・規約違反のリスクが高く、避けるべきです。
納税相談から分割納付までの流れ
- 窓口を確認する:自動車税(種別割)は都道府県税のため、都道府県の自動車税事務所・県税事務所が窓口です。軽自動車税(種別割)は市区町村税のため、市区町村の税務窓口に相談します。
- 早めに連絡する:納税通知書を手元に、「一括では払えない」と分かった時点で電話などで相談します。督促が来てからでも、放置するより早く連絡する方が選択肢は広がります。
- 事情と支払える額を伝える:収入減の事情(失業・病気・災害・事業の不振など)と、いくらずつなら払えるかを具体的に伝えます。
- 猶予・分割の申請をする:徴収猶予は申請に基づく制度で、収入状況の分かる書類などの提出を求められる場合があります。必要書類・認められる範囲は自治体によって異なります。
- 決めた計画どおりに納付する:分割の途中で事情が変わって払えなくなりそうなときも、放置せず再度相談します。
相談した内容(いつ・どの窓口で・何を伝えたか)は記録しておくと、その後のやり取りがスムーズです。分割に応じてもらえる場合、分割用の納付書を発行し直してもらえることもあります。具体的な運用は自治体ごとに異なるため、必ず窓口の案内に従ってください。
対象になるか迷うケースの考え方
徴収猶予の対象になるかは、「災害・病気・事業の休廃止・著しい損失など、一時に納付できない事情があるか」を自治体が判断します。自分の状況が「著しい損失」に当たるかどうかを自分で線引きする必要はなく、事情を伝えて窓口の判断を仰ぐのが正解です。複数年分をまとめて滞納してしまっている場合も、「全額は無理だから」と連絡をためらう必要はなく、古い年度分を含めた納付計画の相談ができます。また、「もう車を手放したのに納税通知書が来た」という場合は、廃車(抹消登録)や名義変更の手続きの時期が課税に影響している可能性があります。登録上の所有者に課税されるのが原則のため、売却・譲渡したのに名義がそのままになっていないかを確認し、手続きの状況を県税事務所に相談しましょう。
よくあるつまずき・注意点
- 督促の放置が一番危険:督促状を放置すると、延滞金の加算や財産の差押えに進むことがあります。すぐ払えなくても、連絡だけは必ず入れましょう。
- 車検に支障が出る:車検時には納税の確認が必要な場面があり、滞納したままだと車検の手続きに支障が出て、車に乗り続けられなくなるおそれがあります。
- 猶予は自動では適用されない:徴収猶予は「申請」して認められる制度です。事情があっても、黙っていれば通常どおり督促・滞納処分が進みます。
- 危険な資金調達で払わない:現金化やヤミ金・個人間融資で税金を払うと、より深刻な状況になります。まず窓口相談と合法的な資金確保の手段を確認しましょう。
よくある質問
Q.分割にしてもらえたら延滞金はどうなりますか?
A.徴収猶予が認められた場合、延滞金が軽減・免除されることがあります。扱いは自治体やケースにより異なるため、相談時に確認してください。自己判断で「これくらいなら大丈夫」と納付を遅らせるのは避けましょう。
Q.滞納したまま車に乗り続けられますか?
A.直ちに運転できなくなるわけではありませんが、車検の手続きに支障が出るほか、放置すれば差押えに進むおそれがあります。早めの相談が重要です。
Q.軽自動車の場合はどこに相談すればいいですか?
A.軽自動車税(種別割)は市区町村の税金のため、お住まいの市区町村の税務窓口に相談してください。都道府県の県税事務所ではない点に注意しましょう。
相談窓口で聞かれること・持ち物の準備
県税事務所や市区町村の窓口に相談へ行くとき(電話で相談するとき)は、次のものを手元に用意しておくと話が具体的に進みます。
- 納税通知書・督促状など、届いている書類一式(整理番号などで本人の課税情報をすぐ特定できるため)
- 本人確認書類
- 収入の状況が分かるもの(給与明細、失業や休業の分かる書類など)
- 毎月の収支をまとめた簡単なメモと、「月にいくらなら払えるか」の案
窓口では、払えなくなった事情(いつから、何が原因か)、現在の収入と支出、今後の見通し、他の滞納の有無などを聞かれるのが一般的です。事実をそのまま伝えれば十分で、事情を良く見せる必要はありません。むしろ無理のある納付計画を約束してしまうと、途中で守れなくなったときに信頼を損ねます。確実に払える金額で相談することが、結果的に一番の近道です。本人が体調などの事情で動けない場合に家族が代わりに相談できるかどうかは、事前に電話で確認しておくと確実です。
来年に向けた備え方
自動車税(種別割)の納期は毎年5月頃と決まっているため、「毎年この時期にまとまった支出がある」前提で備えておくと、翌年の負担感が大きく変わります。具体的には、納税額を月割りにした金額を毎月別口座に取り分けておく、ボーナスなど臨時収入の一部を納税用に確保しておく、といった素朴な方法が有効です。納付方法についても、口座振替やキャッシュレス納付に対応しているかは自治体によって異なるため、使える手段を県税事務所や自治体のホームページで確認しておきましょう。また、税金の支払いが毎年苦しいと感じる場合は、駐車場代・保険料・燃料費を含めた車の維持費全体を見直す機会でもあります。借金の返済と重なって家計が回らない状態であれば、債務整理の検討や自立相談支援機関への相談も含め、生活全体の立て直しを考えるタイミングかもしれません。翌年の納税通知書が届いたら、金額と納期限をすぐカレンダーに書き込み、支払いの原資をどこから出すかをその場で決めてしまうのも、滞納を防ぐ実践的な方法です。
まとめ
自動車税(5月頃納期)が払えないときは、放置せず県税事務所に相談を。徴収猶予・分割の可能性があります。危険な借入に頼らず、公的な相談先を利用しましょう。
この記事の執筆者
マネーガイドジャーナル編集部
金融関連情報サイトの運営実績を多数持つ編集チーム。株式・不動産・FXなど幅広い金融資産の運用経験と、外資系ITコンサルティングファームで金融機関の案件に従事した実務経験をもとに、公式サイト・公的機関の一次情報を確認しながら記事を制作しています。
- 掲載情報は公式サイト・政府広報・金融庁等の一次情報を確認し、確認日を明記します
- 確認できない情報は「確認できず」と正直に記載し、憶測で断定しません
- 特定サービスの利用をあおらず、リスクと公的な相談先を必ず併記します



